「多重人格の彼氏」は本物？それとも嘘？見分け方と“支える前に知るべき現実”

「別人格がやったんだ」と言う彼。それは本当に病気？それとも言い訳？
彼を信じたい気持ちと不安の板挟みで苦しいあなたへ。
本記事では多重人格（解離性同一性障害：DID）の基礎知識と、“嘘・演技”との見分け方、そして支える前に押さえたい現実的な対応をやさしく解説します。

1. 多重人格（DID）とは？

映画で“多重人格”と呼ばれる状態の正式名は解離性同一性障害（DID）。
強いトラウマや長期ストレスを背景に、心が自分を守るために「人格を分ける」防衛反応が起こります。

• 記憶の断絶（解離性健忘）：意識が抜け落ちる時間帯がある
• 人格ごとの差：声・口調・好み・利き手などが大きく異なる
• 日常への影響：生活・対人関係・安全に支障が出やすい

2. 本物のDIDと「言い訳タイプ」の違い

3. 「別人格がやった」という彼氏の見分け方（チェックリスト）

• 不都合な時だけ「別人格」設定が出てくる
• 受診やカウンセリングの提案に強く反発する
• 「覚えていない」と言いつつ細部を説明できる
• 浮気・嘘・暴言などで相手に罪悪感を植え付ける（ガスライティング）

これらが複数当てはまる場合、責任回避の可能性が高いと考えられます。

4. DIDの人と恋愛関係になると起こりやすいこと

• 記憶の食い違いによる衝突
• 別人格による浮気・暴言・衝動行動
• 「支えなきゃ」で共依存化、生活リズムの崩壊
• 友人・家族からの孤立

治療中でも不安定になりやすく、パートナー側のメンタル負荷は大きいです。

5. 彼を支えたいときの注意点

• あなたが“治す”のではなく、医療につなぐ
• 一人で支えきらない（相談窓口・家族・友人と分担）
• 暴力・脅し・経済搾取など安全を脅かす行為は即ライン越え
• 破綻ライン（別居・連絡頻度・金銭）のマイルールを事前に明文化

6. 専門家につなげる伝え方（拒否されにくいセリフ）

「最近、記憶が抜けるって言ってたよね。
それって心が疲れてるサインかもしれない。
一度専門家に相談してみない？怖かったら私も一緒に行くよ。」

責めずに“不調の具体”（記憶抜け・眠れない・衝動的など）へ焦点を当てて提案すると受け入れられやすいです。

7. 自分を守るためにできること

• 連絡が途切れても自分の生活リズムを最優先
• 嘘・浮気・暴言は「病気でも許さない」境界線を決める
• 第三者（カウンセラー/信頼できる友人）へ定期的に相談
• 証拠（メモ・日付・スクショ）で出来事を事実ベースで把握

8. まとめ：愛よりも“安全”を優先していい

DIDは恋人の愛情だけではコントロールできません。だからこそ、支える前にあなたの安全と心の健康を最優先に。
「愛しているからこそ、専門家に任せる」——その選択はわがままではありません。

よくある質問（FAQ）

Q1. 本物のDIDなら浮気は止められない？

短期的には難しいです。人格交代と記憶断絶が絡むため、治療プロセス（心理療法）と本人の治療意欲が鍵になります。

Q2. 見分けの一番の軸は？

記憶の断絶と医療姿勢です。受診を一貫して拒否するなら、責任回避の可能性を考えて境界線を。

Q3. 支えるか離れるかで迷ったら？

あなたの安全・生活・将来計画に与える影響を紙に書き出し、第三者と一緒に意思決定を。危険がある場合は身を引く判断を優先しましょう。

エノッピはん

駆け出しブロガー

XInstagramYouTube

ゴリゴリ東京育ち。ストレス社会。メンタルが強くなるので京ことばをつかってますえ。